2次元か3次元か?

 

 

【目次】

2次元・3次元の違い

前者の場合

後者の場合

生活の中の2次元・3次(ブログリンク)

 

 

 

前者後者の視点を視点を入れることで

もう一つはっきり浮き上がって面白いのがこちら

  

2次元か3次元か?

 

です。

 

 

単純に、認知には2次元3次元のタイプがある、という話です。

 

 

たとえばを描くと 

「イラストっぽいぺたっとした絵」を描く人と

 

「奥行きのある立体的な絵」を描く人がいませんか?

 

 

これって、たぶん認知の2次元か3次元か?

があって、それが関係するんですよね。

 

 

しかもこれって、絵だけではなくて

けっこう身近に影響ある話で、

 

ほかにも文字や、資料、整理・片付け・時間管理に関係しているし

 

実は文化比較にまで及びそうなんですよね(!)

 

 

タイプ、と言ってもこれは偏りが顕著な人と、バランス型といるかもしれませんが

視点として意識すると面白いと思います~

 

 


前者の2次元・3次元

 

最初に「おや?」と思ったのは

前者後者ユニバーシティ の1期を開催した時です。

 

 

前者と後者の絵画表現の違いが面白くて

(ほんとに違うんですよ~!)

 

講義の一環として紹介していたのですが、

 

前者の絵画を並べて紹介していたら

「ん・・・?」と気づいたのです。

 

 

空間を切り取ってきたような絵を描くタイプの人と

 

べたっと…こう、

技術上の奥行きはあるけど立体感のない絵を描く人とがいると。

 

 

 

例えば・・・

 

前者×2次元勢

 

 

前者×3次元勢

 

 

もちろん「描き方の時勢」みたいなものはあるにせよ、ですよ。 

 

 

これはそもそも認知世界の違いだと思うんですよ。

 

 

2次元のほうが抽象化度が高い

3次元のほうが写真のようなリアル・空気感がある

 

 

という特徴がありますよね。

 

 

ちなみにこれは漫画でも言えて、

たとえばJOJOの荒木飛呂彦さん。

 

リアル志向の絵ではありますが、あの方の絵も2次元ですよね。

絵に奥行き…空気?がない。

 

(アニメもそれを忠実に再現していて、さすがだなーと思いました)

 

でも、それが一発で「荒木だ」とわかる個性だったりする。

 

 

 

 

▶前者の場合の考察

 

個人セッションや、私的に関わった 前者さんから
「わたし/おれ 絵が下手なんです」

という自評を聞くことが何度かありまして。

 

 

…でもこれ、実際そうではあるのでしょうが

ちょっと勘違いしている部分もあるんじゃないのかなあと。

 

 

つまり、ことごとくみな

3次元的・写実的な描写「絵の能力」だと思っているんですよ。

 

 

 確かに、デッサンが正確に取れる、はひとつの基本技術なのでしょうが

「絵心」 って別にそれだけじゃない。

 

 

興味もないから「下手です」で終わりな人はいいのですが

興味があるのに「下手」って思っている人は、

 

自分の認知タイプを意識してもいいんじゃないのかな、と思います。

 

 

 

 


後者の2次元・3次元

 

明らかに「差」を感じるのは前者の絵だったのですが

そのうち後者の方にも特徴があることがわかりました。

 

わかりますかね。。

 

 

 

後者×2次元勢

 

後者×3次元勢

 

 

これくらいの大きさで観るとあまりわからないかもしれませんが

もう少し大きくすると、後者の2次元画勢のパワーの凄さが感じられます。

 

(前者に比べると後者の方がそもそもパワー系ですが)

 

 

で、後者の2次元勢の特徴は何かというと…

遠近が下手。

 

 

前者は2次元勢も、技術的に辻褄を合わせて来るんですよ。

・・・合わせるどころじゃなくて、構図が完璧なんですよ。

 

 

でも後者の2次元勢は遠近が歪みがち

 

(※これは、別途語る予定である「シングル・カオス」タイプも影響あると思うのですが)

 

 

・・・なんて、

 

 

世界史に残る偉大なる画家に 何目線だ、という話ですが

「確かにーーー!」と昔からの違和感に納得がいった動画がこちら

 

 

アンリ・ルソーの回も涙が出るほど笑ったので、そちらもおすすめです。

 

 

でも、アンリ・ルソーの絵を直接見たことがありますが

彼の葉っぱ。

そんな些末なことはどうでもいい、というくらい生命力とパワーがあるんですよね。

 

 

 

前者は次元が落ちることで、軽くスッキリするんですが

(最近多い、超重いテーマを軽いタッチで描くエッセイ漫画はこちらの領分な気がする)

 

後者は次元が落ちることで、凝縮されパワフルになる。

 

 

なんて傾向も読み取れたりします。

 

 

ちなみに、この遠近の歪みを大胆に対処したのが

 

浮世絵。

 

 

 

左二枚が安藤広重(前者)、3枚目が葛飾北斎(後者)です。

 

安藤広重は、一枚の面に計算された遠近が配置されていますが

北斎の絵は、前面と後面がぶった切られている

 

 

紙芝居みたいな「段」になっています。

それが勢いを生んでいる。

 

 

浮世絵が西洋絵画に与えた影響、なんて話も聞いた気がしますけども。

 

 

まず大胆な2次元絵(いいんだ!( ゚д゚))にも衝撃

 +

この「遠近ぶった切り手法」(いいんだ!??(゚д゚))も驚愕

 

だったんではないかなあ

(特に後者2次元勢にとって)と勝手に想像したりします。

  

 

 


生活の中の2次元・3次元

 

さて、冒頭の話にも戻るのですが

 

この「2次元」「3次元」に注目すると、意外と生活の中のもろもろに納得行く部分があったりします。